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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第19章 咽び泣く~居場所~●






「ちょっと、待ってよサラ!!
私は君を信じていたんだよ!?
納得出来ないよ!!」

「仕方ないだろ。
本当に…悪いと思っているよ。」



ばつが悪そうにそう話すサラへとハンジが詰め寄る。

机を叩きながら発狂するハンジへ、リヴァイとミケは壁際のソファーにもたれながら冷ややかな視線を送った。



「ミケ、いい加減あのクソメガネを止めろ。
奴が“暴走しないように”ついているんだろ?」

リヴァイは紅茶をすすりながら、隣に座るミケへと問い掛ける。

「いや。
今日はただ見ているだけだ。」

ミケはそうポツリと答えると、テーブルに置かれたティーカップへと手を伸ばした。





次回の壁外調査に関する会議が終わり、サラと紅茶を飲もうと団長室を訪れたリヴァイであったが、前回同様、そこには既にハンジとミケの姿があった。

いつにも増してひどく取り乱しているハンジの様子から察するに、寄付金を見越して独断で進めていた巨人捕獲装置開発の中止を言い渡されたのだろう。

リヴァイは深いため息をついた。



それにしても、一体いつになったらサラとゆっくり紅茶を飲めるのだろうか。

サラのためにといれた珍しい紅茶は、今日もミケの腹へと収まってしまった。



ハンジに問い詰められ、たじろぐサラの横顔を、リヴァイは憂いを帯びた瞳でただ見つめていた。





「サラ!!
君は一体何をしにディルク伯爵のもとへ行ったんだよ!?
気のある素振りくらいはしてきたんだろ!?」



「…もう、この話を終わりにしよう。
壁外調査が迫っているんだ。
君も早く職務に戻れ。」



「私の職務は巨人を“捕獲する事”だ!!」



顔を真っ赤に上気させ、怒りをあらわにするハンジの声が団長室にこだました。





その時だった。





コンコンコンと、ドアを強くノックする音と同時に、団長室のドアが勢いよく開いた。




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