• テキストサイズ

【進撃の巨人】 never ending dream R18

第19章 咽び泣く~居場所~●






ピチャンピチャンと、心地よい水音にサラは目を覚ました。

気を失っていたのだろうか。
身体を起こそうと試みるが、上手く力が入らない。
ぐったりとした気だるい脱力感が、サラの身体を支配していた。



「…リヴァイ?」



サラは何とか寝返りをし、転げ落ちるようにしてベッドから起き上がる。

身体にはほんのりと紅茶の香りが漂うリヴァイのシャツが着せられていた。





フラフラと壁伝いに歩きながら、サラは水音のする方へと向かう。



一体リヴァイはどこへ行ってしまったのだろうか。

抱くだけ抱いて、置いていくなんてひどいじゃないか。



そんな事を思いながら、サラは部屋の奥にある曇りガラスの扉を開けた。





「…リヴァイ?」

ゆっくりと扉を開けると、そこからは真っ白い湯気が漏れ出してきた。
もわっとむせ返る熱さとともに、甘い石鹸の香りが鼻をつく。

部屋の中央に置かれた大きな円形のバスタブには、乳白色の湯に浸かるリヴァイの姿があった。



「やっと目が覚めたか?」

リヴァイはそう言うと、バスタブの脇に置かれた葡萄酒のボトルへと手を伸ばす。
ボトルに直接口を付け、葡萄酒を一気に喉へと流し込んだ。

相当酒を飲んだのだろうか。

ほんのりと頬を紅潮させたリヴァイの唇からは葡萄酒が漏れ、それは首筋を伝い、乳白色の湯へと流れ落ちた。





「…ひとりで入るなんてズルイよ…。」

サラはシャツのボタンを外しながら、唇から漏れた葡萄酒を拭うリヴァイを見つめた。



「てめぇが意識を飛ばすからだろ?」

ボタンを外し終え、はだけたシャツの隙間から胸を覗かせているサラへと、リヴァイは挑発的な視線を向ける。





「じゃあ、今ここでもう一度抱いてよ。」





シャツを脱ぎ捨て、サラは脚の先からゆっくりとバスタブの中へ身体を沈めていった。




/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp