【進撃の巨人】 never ending dream R18
第19章 咽び泣く~居場所~●
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ピクシスがサラのためにと用意してくれた宿は、やはり悪趣味で、部屋の中央には大きな円形のベッドが鎮座していた。
「リヴァイ…もう、ここでいいから…。
早く挿れてよ。」
部屋へ入るなり、サラは壁にリヴァイを押し付け、激しく唇を奪い、舌を絡ませる。
「お前はいつから、こんなに“サカる”ようになっちまったんだよ?」
リヴァイはサラの口内から舌を抜き、そう問い掛けた。
「君と出会ってからだよ。
…全部、君のせいだ。」
リヴァイの首へと腕を回し、サラは再び唇を奪う。
クチュクチュと音を立てながら、サラは自身の舌でリヴァイの口内を愛撫した。
リヴァイの唇からは、わずかに酒の味がした。
いつもは香り高い紅茶の味がふわりと広がるリヴァイの唇。
普段とは異なる葡萄酒の味に、サラはそっと瞳を開き、リヴァイの顔を見つめた。
甘く色気のあるリヴァイの顔。
熱い吐息が混じる激しい舌使い。
リヴァイを彩る全てに眩暈がした。
一体いつから自分はこんなにもリヴァイという存在に支配されてしまったのか…。
もしリヴァイに“脚を開け”と言われれば、きっと何の疑問も抱かぬまま、自分は悦んで脚を開くのだろうとサラは思う。
以前の自分であれば、男性からの屈辱的な言葉など、考えただけで虫唾が走った。
それが今はどうだろう。
リヴァイの口から吐き出される言葉であれば、どんな屈辱的な言葉でも甘いささやきに聞こえた。
リヴァイが望むのならば、どんな恥辱的な行為でも激しい快感に変わった。
そう、全てはリヴァイのせい。
サラはため息のような甘い吐息を吐き、唇をそっと離すと、悩ましげな表情を浮かべるリヴァイを見つめた。