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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第19章 咽び泣く~居場所~●






「ねぇ、ミケ。
一体いつからそこにいたの?」



廊下へと出るなり、ナナバは厳しい口調でミケを問い詰めた。



「お前が下着を脱げだのと言い出したあたりからだ。」



少し考えた様子を見せながら、ミケはそう答える。

「そう。」と、ナナバは胸をなで下ろすと、耳を紅く染めたままのミケの顔をそっとのぞき込んだ。



「サラ、すごく綺麗だったでしょ?
もしかして、綺麗すぎて眩暈したんじゃないの?」



「…あぁ、したよ。」



笑いながら問い掛けるナナバの言葉へと、ミケは真剣な表情でそう答えた。





“お前の方が綺麗だよ。”

そんな言葉を期待していたわけではないが、素直にサラを褒めるミケに、ナナバの心はわずかにざわめきを覚えた。

どうして自分が傷つくような事を聞いてしまったのかと、ナナバは自分のひねくれた性格に嫌気がさす。

こんな可愛くない女に、ミケが恋心を抱かないのは当然の事のように思えた。





「ナナバ…。今夜は空いているか?」

「え?」



うつむくナナバへと、ミケはそう切り出す。

ナナバの心臓が、トクンと優しく波打った。



「飲みに行かないか?…たまにはいいだろう。」



心がキュッと震える。

徐々に身体の体温が上がり、その表情からは自然と笑みがこぼれた。



「うん。」



ナナバはそう返事をすると、屈託のない笑顔をミケへと向けた。




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