【進撃の巨人】 never ending dream R18
第18章 咽び泣く~親を夢む~●
「…他の兵士は皆…訓練中だ。」
「あぁ。そうだろうな。」
「それに…ここは団長室だ。」
「あぁ。見りゃあ分かる。」
「誰かに見られたら…。」
「誰も来やしねぇよ。」
何とか理性を保っていられるうちにと、サラは拒む理由を並べてみるが、そのどれもがリヴァイにとっては取るに足らない理由なのだろう。
唇を求めるかのように、リヴァイの鼻先がサラの鼻先にそっと触れた。
「…まだ、こんなに明るいだろ。」
何とかその場を取り繕おうとサラの口から出た言葉に、リヴァイは「くだらねぇ理由だな。」と、呆れたように顔をしかめる。
「お前は…暗い所じゃねぇと出来ねぇのか?」
そう言いながら、リヴァイはサラの首筋へとキスをする。
柔らかなリヴァイの唇に、サラの身体はビクッと反応した。
「私だって…恥ずかしいと思う時があるんだ。」
サラは頬を赤らめ、潤んだ瞳でリヴァイを見つめる。
そんなサラを見て、リヴァイはサラの身体からゆっくりと離れた。
困惑するサラを横目に、リヴァイはツカツカと団長室のドアへと近付く。
「本気で拒みてぇんだったら、そんな顔するんじゃねぇよ。」
そう言いながら、リヴァイはドアを内側から施錠した。
「これで誰も来やしねぇ。
お前が声さえ出さなきゃ誰にも気付かれねぇよ。」
リヴァイは机の上に座るサラのもとへ戻ると、ジャケットを脱ぎ捨て、クラバットを解いた。
「…リヴァイ?」
サラは不安気な表情をリヴァイへと向けるが、そんなサラを無視するかのように、首もとから外したクラバットを、リヴァイはサラの瞳へとあてがえた。
「これで暗くなっただろ?」
そう言いながら、リヴァイはクラバットをサラの後頭部で結ぶ。
「暗いどころか…何も見えないよ。」
視界を遮られ、そうポツリとつぶやいたサラの唇を、リヴァイは再び激しいキスで塞いだ。