【進撃の巨人】 never ending dream R18
第18章 咽び泣く~親を夢む~●
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机の上の書類を束ね、サラは大きく伸びをする。
明日にはこの書類を持ち、兵団総司令部へと向かわなければならない。
時計を見るとまだ午後3時だ。
今のうちに少しでも身体を動かしておきたい。
訓練所へ向かうため、サラが椅子から立ち上がろうとしたその時だった。
団長室のドアがギィと開いた。
サラの表情が思わず緩む。
「ノックぐらいしたらどうだ?」
「あぁ、悪い。
手がふさがってたんだ。」
そこにはティーカップを2つ持ったリヴァイが立っていた。
“人類最強”とうたわれる男が、花柄のティーカップを両手に持つ姿はどこか
滑稽で、思わず笑いが込み上げる。
そんなサラの気持ちなどつゆ知らず、リヴァイは団長室へ入ると、机の椅子に座るサラへ、片方のティーカップを手渡した。
「お前…本当は紅茶が好きなんだろ?」
そう問い掛けるリヴァイから、サラはティーカップを受け取る。
そのティーカップには、香り高い紅茶が注がれていた。
「…誰に聞いたんだ?ハンジか?」
「いや、ミケだ。」
「君達はずいぶんと仲が良いんだな。」
サラはティーカップを机に置くと、リヴァイの顔をのぞき込み、ふふっと笑う。
「あいつとはウマが合う。
…女の趣味も似ているしな。」
そう言いながら、リヴァイは紅茶を一口すする。
「何の話だ?」と、首を傾げるサラの顔を、リヴァイはじっと見つめた。
リヴァイは再び紅茶を一口すすると、椅子に座ったままのサラへ、そっと口づけた。
「んぅっ…。」
ゆっくりと唇を割り、リヴァイの舌が口内へと滑り込んでくる。
リヴァイの唇からは、ほんのりと紅茶の味がした。
「…好きなんだろ?」
そうささやきながら、リヴァイはサラの唇を何度も奪う。
「キスがか?紅茶がか?」
リヴァイの舌に自身の舌を絡め合わせながら、サラは吐息まじりの言葉で問い掛ける。
「…どっちもだ。」
リヴァイの潤んだ瞳がサラを見つめた。