【進撃の巨人】 never ending dream R18
第3章 出会い~取引~
背中に感じる鈍い痛みで、リヴァイは目を覚ました。
目の前には、先ほどの女が立っている。
女の足元には、リヴァイの立体機動装置が転がっていた。
リヴァイは手首の違和感に気付く。
後ろにまわされた腕には、手枷がされていた。
「気が付いたか?」
そう言うと女は、リヴァイの後ろに立つ大柄の男に目配せをし、横たわるリヴァイを座らせた。
「気分はどうだ?身体は痛むか?」
抑揚の無い言葉をかける女の青い瞳は、やはり氷のように冷たかった。
「私は調査兵団第2分隊長、サラ・スミスだ。」
抑揚の無い言葉が続く。
「お前の仲間は既に拘束した。
お前にはいくつか質問させてもらう。
この立体機動装置をどこで手に入れた?」
この状況をどうやって切り抜けようか…リヴァイは考える。
「立体機動の腕も見事だった。
誰に教わった?
兵団で訓練を受けた事があるのか?」
リヴァイの鋭い三白眼が、サラに向けられる。
「どうやって私達を殺して逃げてやろうかといった顔だな?
…出来れば手荒なマネはしたくないが、仕方ない。」
そう言うとサラは、懐から取り出した音響弾を、天井へ向けて撃ち放った。
凄まじい金属音が、地下街に響き渡る。
それはリヴァイの鼓膜を揺らし、目眩がするほどだった。
「この音響弾を合図に、お前の仲間への拷問が始まる。
お前が喋れば、すぐに解放しよう。
お前の名前は?」