【進撃の巨人】 never ending dream R18
第3章 出会い~取引~
「次の柱で急旋回だ。」
後方50mに3人。
立体機動装置を巧みに操るリヴァイ達に、追っ手が迫っていた。
「憲兵団のくせにやるじゃねぇの。」
イザベルが言う。
「地下まで出張してくるぐらい、上はヒマなのかね。」
ファーランは、迷惑な話だと付け加えた。
憲兵団にしては様子がおかしい…リヴァイは追っ手の正体を突き止めようとしていた。
柱にアンカーを打ち込み、リヴァイ達は急旋回をする。
追っ手もそれに続く。
先ほどよりも、リヴァイ達との距離は詰められていた。
「自由の翼…調査兵団か。」
リヴァイは追っ手の背中の紋章を見逃さなかった。
“調査兵団に入ったら…”
以前ファーランが言っていた、あの計画が頭をよぎる。
だが、調査兵団に関わりたくはない。
追っ手はたかが3人。
調査兵団だろうが、逃げ切れない相手ではないだろう。
リヴァイはそう確信していた。
三方向へと分かれる。
(調査兵団の腕前、見せてもらおうか。)
リヴァイは密集した建物の間を、かき分ける様に進んで行く。