【進撃の巨人】 never ending dream R18
第3章 出会い~取引~
あの日も俺は仲間であるファーラン、イザベルと共に“仕事”をしていた。
“仕事”と言えば聞こえはいいが、単なる“窃盗”だ。
日の当たらない地下街で生きていくために、自然と身に付けた術だった。
“立体機動装置”とやらを手に入れてからは、仕事の効率が各段に上がった。
ファーランやイザベルは、地上での生活を夢見ていたが、俺は正直どうでもよかった。
自分の頭の上にあるのが“天井”だろうと“空”だろうと。
「外へ出る時は3人一緒に…」
そんなセリフを聞きすぎたせいか、いつからか俺は、地上へ行きたいと願うようになっていた。
なぜなら、俺達は仲間だったからだ。