【進撃の巨人】 never ending dream R18
第16章 強く結ぶ~嫉妬~●
翌朝目覚めると、隣には裸で寝息を立てるリヴァイがいた。
自分自身も裸である事に気付き、サラはリヴァイを起こさぬようベッドから這い出ると、床に落ちていた下着を慌てて身に着けた。
くらくらと眩暈のする頭で、昨日の夜の出来事を思い出す。
ローターに相談を持ち掛けられ、消灯時間が過ぎた深夜の談話室でホットミルクを飲んだ…。
そこまで思い出したサラの身体に、ふと、冷たい床の感触と、温かいリヴァイの腕の感触が蘇った。
トクントクンと胸の鼓動が早まる。
昨日の出来事をサラは何となく理解し始めた時だった。
「おい。こっちへ来いよ。
まだ起きるには早いだろ?」
寝ぼけ眼のリヴァイが、気だるそうな声でささやいた。
枕に顔を半分埋め、乱れた黒髪から三白眼をのぞかせる。
その姿に、昨日の官能的なリヴァイとの情事を思い出し、サラの身体は熱を帯びた。
サラは再びベッドへと潜り込むと、うつ伏せで眠るリヴァイの背中へと、そっと身体を重ねた。
温かいリヴァイの体温がサラの頬に伝わる。
トクントクンと胸の鼓動が再び早まった。
「おい。誰が服を着ていいっつった?」
リヴァイはそう言うと、サラの身体に覆い被さり、優しく下着を脱がしていく。
再び裸となったサラを、リヴァイは仰向けになり、自身の胸へと抱き寄せた。
リヴァイの胸へと頬を寄せるサラの耳に、トクントクンと胸の鼓動が心地良く響く。
「俺がいいっつうまで服を着るんじゃねぇぞ。」
そう言いながら、リヴァイはサラを強く抱き締めた。
「あと…俺以外の男の前で酒を飲むんじゃねぇ。」
まるで、だだをこねる子供のような口ぶりに、サラは思わず頬を緩ませる。
心地良く身体を締め付けるリヴァイの腕の中で、サラはそっと瞳を閉じた。