【進撃の巨人】 never ending dream R18
第16章 強く結ぶ~嫉妬~●
「サラさんは酒が弱いんですね…。」
床に倒れたサラの耳に、かすかにローターの声が聞こえた。
身体が熱を帯び、気だるさが増す。
早く身体を起こさらなければ…そう思う気持ちとは裏腹に、火照った頬に伝わる、ひんやりとした床の感触が妙に気持ちよかった。
「サラさん。
サラさんの唇って、いつ見ても紅くて綺麗ですよね。」
サラの身体に、ずっしりとした重みが加わった。
目眩がする頭を何とか動かし、身体へと視線を向ける。
はっきりとしない意識の中で、身体にまたがるローターの姿が見えた。
「サラさん、知ってます?
唇の色が綺麗な女は、アソコの色も綺麗なんですよ。」
ローターの唇が、サラの首筋へと触れた。
「…んっ。」
ビクッと、サラの身体がローターの唇に反応する。
それと同時に、鳥肌が立つほどの嫌悪感が全身に溢れた。
ローターはサラの唇を奪おうと、顔を近づける。
そんなローターの腕を、サラは強く掴んだ。
「痛いですよ、サラさん。
もしかして…サラさん、初めてですか?
心配しないで下さい。優しくしますから。
痛いのは最初だけです。
すぐ気持ち良くなりますよ。」
薄ら笑いを浮かべるローターの顔に、サラは怒りを覚えた。
「…君はうるさい男だな。」
「サラさん、どういう意味です?」
ローターは首を傾げ、笑みを浮かべる。
しかし、次の瞬間だった。
ローターの腕を掴んでいた手を放すと、サラはローターの股関目掛け、拳で鋭い一撃を加えた。