【進撃の巨人】 never ending dream R18
第16章 強く結ぶ~嫉妬~●
部屋へと戻ると、リヴァイはドアの横で腕を組み、壁にもたれながら不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「モーゼス分隊長だ。
1年前に行われた壁外調査で怪我を負ってから、ずっと入院していたんだ。」
そう説明するサラを、リヴァイは強く抱き寄せた。
先ほどよりも力強いリヴァイの腕に、サラの身体は熱を帯びる。
「…君は嫉妬深いんだな。」
リヴァイの顔をのぞき込みながら、サラは微笑んだ。
神経質で粗暴、皆からは近寄りがたいと言われるリヴァイが見せる、子供のような一面。
心の奥深くをくすぐられるような、そんな不思議な感情が、サラの中に溢れていった。
「…リヴァイ?」
「おい、喋るんじゃねぇよ。
続きが出来ねぇだろ。」
リヴァイは自身の唇で、サラの唇を塞ぐ。
起床時間を告げる鐘が兵舎に鳴り響く中、2人は何度も何度も唇を重ね合った。