【進撃の巨人】 never ending dream R18
第16章 強く結ぶ~嫉妬~●
「サラ…?」
そうつぶやきながら、リヴァイはうっすらと瞳を開ける。
毛布で顔半分を隠し、瞳だけをこちらへ向けるリヴァイが、たまらなく愛おしかった。
「ここは私の部屋だ。
君はここで何をしているんだ?」
リヴァイの髪を撫でながら、サラは優しく尋ねる。
「うるせぇな…。」
リヴァイはサラの腕を掴むと、強く身体を引き寄せる。
ベッドへと倒れ込むサラを、リヴァイはそのまま強く強く抱き締めた。
「よく眠れたか?」
サラが微笑む。
「あぁ。まだ眠っていたいくらいだ。」
瞳を閉じ、微睡んだ表情を見せるリヴァイに、サラはそっと口づけた。
その時だった。
コンコンコンと、部屋のドアをノックする音がした。
サラは重なった唇を慌てて放す。
しかし、そんなサラの頭を強引に引き寄せ、リヴァイは再び唇を重ねた。
「リヴァイ…誰か来た。」
そう訴えるサラをよそに、リヴァイは強く頭を押さえつけ、何度も唇を奪う。
「関係ねぇよ。」
リヴァイはサラの口内へと舌を滑らせた。
コンコンコンと、再びドアをノックする音がした。
「サラ?いないのか?」
聞き慣れた男の声がした。
「…モーゼス?」
重ね合う唇から、吐息まじりの声でサラはそうつぶやく。
キスの最中に、他の男の名前を呼ばれた事がよほど気に入らなかったのだろう。
リヴァイはサラの頭からようやく手を放し、不機嫌そうに舌打ちをした。