【進撃の巨人】 never ending dream R18
第13章 強く結ぶ~特別~
「そうだ!!今週末はみんなで飲みに行かないか!?
リヴァイとはゆっくり話したいと思っていたし、久しぶりに外へ出ようよ!!」
ハンジの声が弾む。
前回の壁外調査から帰還したあの日、談話室で話したのを最後に、リヴァイとハンジはなかなかゆっくりと時間を持つ事が出来ずにいた。
ハンジからしてみれば、巨人の生態と同様、リヴァイの能力も大事な研究対象であった。
「私は、遠慮しておくよ。
今週末は出掛ける予定があるんだ。」
サラが残念そうに答える。
「そっかぁ~。
でも、ミケとリヴァイは大丈夫でしょ?」
「あぁ。俺は構わない。」
ミケが答えた。
リヴァイはあまり乗り気にはなれず、面倒くさそうな表情を浮かべながら、黙々とスープを口へと運ぶ。
そんなリヴァイの脚に、コンコンと何かがぶつかる感触があった。
それは、斜め向かいに座っているサラが、リヴァイの脚をつつく感触だった。
「なぁ、リヴァイ。
君もいいだろ?」
ハンジがリヴァイに尋ねる。
その瞬間、またしてもサラはリヴァイの脚をつついた。
リヴァイはサラへと視線を送るが、サラは何食わぬ顔でニンジンだらけのスープを食べている。
ハンジの誘いを断るなという意味なのだろうと、リヴァイは不機嫌そうな顔を浮かべ、軽く舌打ちをした。
「いいだろ、リヴァイ?」
「…あぁ。」
「やったぁ!!楽しみだなぁ~!!」
ハンジの大きな声が、食堂中に響いた。