【進撃の巨人】 never ending dream R18
第13章 強く結ぶ~特別~
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サラは早々と食事を済ませると、ひとり分のパンとスープをトレーに載せ、まだ明かりの灯る団長室へと向かった。
団長室の中では、キースが慣れない書類の山と格闘していた。
ドアをノックするサラにも気付かずに、机の上の書類へとペンを走らせている。
サラは食事の載ったトレーを壁際のテーブルへ置くと、机の上の書類に埋もれそうになっているキースを見つめた。
「少し休まれてはいかがですか?」
サラが優しく声をかける。
「あぁ、サラか。
すまない、気付かなかったよ。」
キースはそう言うとペンを置き、大きく伸びをした。
キースはソファーに座り、パンを手に取ると、肩が凝ってしまっていたのか、腕を大きく回す。
サラは近くに置かれていた水差しからコップへと水を注ぎ、キースに手渡した。
キースがふっと笑った。
「こうしていると、昔を思い出すな。
お前とはよくここで食事をした。
なぜか食堂で食べる事を嫌がっていた時期があったが…今思えば、あれは反抗期だったのか?」
そう笑いながら問いかけるキースに、サラは「そうですね。」と、だけ返した。