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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第12章 強く結ぶ~剣舞~


サラはリヴァイから刀を受け取ると、古めかしい袋へとしまう。
その袋には、見たことのない文字が記されていた。

それが壁内の物ではない事は明らかだった。



サラは刀をしまい終えると、ブーツを履き、ストールを肩からまとう。



もう少し、話がしたい。



リヴァイはサラへ問い掛けた。



「壁外の物や文化を、壁内へ持ち込む事は御法度のはずじゃねぇのか?」

サラの瞳が丸く見開いた。

リヴァイがそんなもっともらしい事を言うとは思ってもいなかったのだろう。
サラは穏やかな笑顔で、リヴァイに答える。

「確かに…君の言う通りだ。
もしこの事が公になれば、私は処罰を受けるだろう。

ただ…私がこの事を打ち明けたのは君が初めてだ。

この事を知るのは、君と私だけ。」



サラの透き通る青い瞳が、真っ直ぐとリヴァイを見つめる。

「リヴァイ…君は密告をするような人間ではないだろ?」



そう言いながら、サラはゆっくりとリヴァイへ近づく。
そして、両手でリヴァイの頬を優しく包んだ。

サラの温かい手のひらの感触が、冷えたリヴァイの頬に伝わる。

その感触に、なぜか懐かしさを感じた。



心がトクントクンと波打つ。





抱きしめたい…リヴァイはそう思った。





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