【進撃の巨人】 never ending dream R18
第12章 強く結ぶ~剣舞~
「リヴァイ…今日もまた眠れないのか?」
サラはリヴァイの顔を、穏やかな表情で覗き込む。
「あぁ…。眠れねぇな。」
そう答えながら、リヴァイはサラの腕をつかんだ。
「…かわいそうに。
私も同じだよ。」
そう言うと、サラはリヴァイの唇にそっと口づける。
ふわりと、柔らかい感触がリヴァイの唇に伝わった。
唇を離すサラの瞳が、わずかに潤む。
「おやすみ。」
サラが微笑んだ。
リヴァイはサラの腕を引き寄せ、力強く抱きしめた。
自分よりも少しだけ背の低いサラの黒髪から、ほのかに石鹸の香りがした。
リヴァイの心に、暖かな炎が灯ったような…そんな感情が溢れる。
先ほどの正体不明のドス黒い感情は、もうどこにも無かった。
サラ・スミス…。
離したくない。
リヴァイはそう心に強く想った。
【強く結ぶ~剣舞~】おわり
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