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連れ立って歩くー干柿鬼鮫ー

第7章 磯から暁へ


「あれ?そうは言うもののアーノルド坊やって、もっと上世代じゃありませんでした?」
牡蠣殻の疑問に長老角都が頷く。
「上だな」
「お、何だ何だ、まさかの年齢詐称かァ?」
「・・・よくそんな難しい単語を知ってたな・・・お前本当に飛段か?」
「いやァ、今日の俺、スゲエ冴えてンじゃねえ?」
「やかましい!イタチ、やっぱコイツしまっとけっ!飛段、テメエはやっぱ死ね!どいつもこいつもうぜえ!」
「人の頭に本の角をぶつけておいてこの上ウザいはないでしょう。失礼な」
「オメエにゃ本の角より豆腐の角だ、バカ!」
「あはー、良かったなぁ、豆腐の方が痛くねえぜ」
「・・・やっぱり飛段だな。間違いない」
「しかし怒りっぽいですねえ・・・サソリさん、カルシウムとらないと駄目ですよ・・と・・・わ・・ッ」
サソリからジワジワ距離をとって後退していた牡蠣殻は、何かにぶつかって、次の瞬間、襟首を引かれて持ち上げられた。


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