• テキストサイズ

連れ立って歩くー干柿鬼鮫ー

第27章 黄泉隠れ


「・・・本気か、だってお前・・・・」
「無論里の者と協議いたしますが、そのつもりで今後臨みたいと思っています。磯の要を磐石にする為にも、磯影はあらねばならないらしいので」
波平はまた茫洋としたいつもの彼に戻って、火影像を再び眺めやった。
「物事をやり過ごす時期は終わってしまったようです。私は真に磯の束ねにならねば」
呟いて波平は立ち上がった。
「散開を告げるのは一時、まだ間があります。鳩舎に用があるので少々席を外します。申し訳ありませんが・・・」
「構わない。鳩舎だな。何かあれば誰かを呼びにやる」
「失礼します」
軽く礼をして政務室を出る。
鳩舎にいる白い鳩を約束した相手の元へ飛ばす為、波平は歩き出した。
/ 249ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp