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連れ立って歩くー干柿鬼鮫ー

第26章 シカマル受難


「・・・・・」
アスマとカカシは目を見交わした。
「男同士で意味ありげに見合うのは止めてくれ。気色良くない」
波平は僅かに眉根を寄せて手を払った。
「兎に角、牡蠣殻に頼む事はしない。奈良くんの方が適役だ。五代目にも頼んでみるとしよう」
「やめ・・・」
「諦めなヨ、鹿ばっかりの奈良公園くん。この人、これでエライしつこいからねえ。相談役、ガンバ!」
「目指せかっちゃん甲子園みてえなノリで言ってんじゃねえよ。フレーズも雑になってきてんぞ。やっぱり黙ってろアンタは」
「やるってさァ、奈良くん」
「言ってねえし!」
「いや、ホント諦めな。名前が悪ィや。シカたねえからマルっと引き受けるのシカマルだろ?ガンバ!」
「・・・・テメエ・・」
言い返しかけたシカマルは、波平とアスマに両腕を取られて立ち上がらざろう得なくなった。
「さあ、五代目のとこへ行くぞ」
「忙しくなりますよ」
「止めろ、オレを巻き込むな!メンドくせェのはごめんだ・・・」
「面倒じゃないですよ。大丈夫ですよ」
「注射の痛くない痛くないみてえな言い方すんな!何をどう言ったって注射は痛えし面倒は面倒だ!止めてくれ、頼む」
「焼き肉奢ってやるからよ」
「焼き肉なんざもう見たくもねえ!!!!」
シカマルの声が遠ざかり、店外に消えた。

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