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連れ立って歩くー干柿鬼鮫ー

第16章 八面六臂


「望むところだ、コンチクショオォ!飯食わせるか暴れさせるか、どっちか選べハゲチビバカのチンチクリンがッ!」
「何でオイラがアンタにそんなサービスしてやんなきゃねえんだよ!このど阿呆!!」
「藻裾、お知り合いの方も、言葉が乱れすぎですよ。口を慎みなさいな」
「自分とこでちゃんと躾けてから言えよな、そういう事は・・・!」
「杏可也さんに何て口ききやがる、このマゲッコ動物がァ!」
「テメエこそこのオイラになんて口ききやがる!反省しろ、うん?このチビザル女!」
「あァ?何だと?調子コいてっとトトロ召喚すっぞ!こら?」
「しろよ、会いてえよ。てか、会わして下さい。お願いします」
「テメエ、ジブリチビかよ。うわぁ、ヘボヤンのジブリンスキー?痒い!!キキの尻にでも敷かれてろ!」
「望むところだ!オイラシータの為なら暁も捨てる!!」
「うへェ。止めてよ、マジ痒い。うわぁ、退くわぁ」
「な、何だよチクショ、振っといて置いてけ堀にすんなよ!」
「・・・クク、何赤くなってンスかあ?どォしましたセンパーイ」
「うわ、ムカツク。テメエ覚えてろよ、後でぶっ飛ばしてやっからな!」
「今やりゃいいだろォよ。かかって来いやァ!」
「手がふさがってんだろ、よく見ろバカ」
「あ、そか」
「てへぺろ顔すんな!おっかねえんだ、アンタがやると!」
町の裏道を駆け抜け、人目につかないよう藪に潜らせてあった飛行用造型粘土のところにたどり着くと、デイダラは杏可也を担ぎ上げた。
「悪ィけど乗り心地は保証しねえぞ。けど早ェ。うん。何せ飛ぶからな、コイツは。うん」
「ええ!?この文部大臣賞幼稚園児の部受賞作品が!?」
藻裾の遠慮ない一言に、デイダラはヒクリと青筋を立てた。
「・・・・置いてくぞ?」
「冗談スよ、センパーイ。いやぁ、神様の悪フザケが過ぎちゃったみたいな傑作ですね!で、これはツチノコですか?空を飛ぶんですか?それとも10メートルくらい跳ぶんですか?」
「・・・・置いていく。うん」
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