第2章 ボクはとりあえず熾獅族のところへ行ってみようと思い旅路につく
スラスラと書いていくニルムを横に商人や旅人、その他諸々の人々は門をくぐっていく、どうしてそんなすんなり?とニルムは疑問を抱いたが、全員が熾獅族の者だと分かり内心納得した。
「できたよ門番さん!」
「ん~、そかそか.....て、えぇ!?坊主お前豪豹族なのかッ!??」
「え、ああ。うん....」
「豪豹族の特徴と言えば反転模様と丸っこい耳だろう?でも坊主には....」
そう言ってニルムの身体を見回す門番。同時にニルムが「どうしてそんなに見回してるの?」と言うように首と尻尾を傾げた。
「確かにその耳は豪豹族のだが...反転模様なんてどこにも....」
ニルムはここで疑われてはまずいと思い説得を開始する。
「えーと、ほらボクの毛先黒くなっているでしょ?ボクは特別フサフサでさ、反転模様が見えなくなっちゃったんだよ」
「ふむ、そういうのもいるのか、まあなんにせよ豪豹族の人なら大歓迎だ!お前らは身体能力に秀でた中で最強の種族だから出店にいるだけで目立つし経済効果も狙えるっ。さあ入っていいぞ」
ニルムは豪豹族ってすごいんだなぁ、とあるいみ感心しながら門をくぐった。
どうやらそのまま例の大通りに繋がっているらしく獣人の量も凄かった。
ニルムは着いてから改めて思った。
「うん。なにをしようかなぁ」