第2章 ボクはとりあえず熾獅族のところへ行ってみようと思い旅路につく
そう言えば選手と時間が減るにつれて区域が狭まっていくんだったけ....。
ニルムはトテトテとタイムリミットの12時か近づいてきたこともあり陽がほぼ真上に来ている中を白い道、白い建物が並ぶ道を歩いていた。
「...暑いなあ」
陽光を白いレンガが反射して凄く暑い。
ニルムは結構肌が白いほうなので焼けたら真っ赤になってしまうだろう。
まあ何故か焼けて黒くなることはないのだけれど。
ちなみにニルムは街の中心にある白塔に向けて歩いていた。
「きっとサエルさんもいるんだろうなぁ...」
ついさっき鬼の形相で襲いかかられた事もあり少々苦い気持になる。
「...あ、そういえばユウハお姉さん。あの時屋上からこっち見てたっけ...」
そんな風に呟いているうちに白塔の前に着いた。
「わあ...高いなぁ...!」
ニルムはあらん限りに上を見上げて言った。
そのようにしていると白塔に繋がる複数の大通りから...とゆうか横を見ても塔の端は見えないので実質隣に数本の大通りが見えるだけなのだけれど、そこから人影が現れた。
...まさかサエルお兄さん....?