第2章 ボクはとりあえず熾獅族のところへ行ってみようと思い旅路につく
とりあえずニルムは昼食を摂ることにした。勿論店に入るので金が必要だがオウマはそれなりに備蓄があり節約しながらニルムはその金をありがたく使っていた。
しかしいつかは尽きる、目下それがニルムには気がかりだった。
まあそれはそれとして、現在、ニルムはとある店でピラフを食べていた。
「結構おいしいなぁ、こんな料理もあるのかぁ」
ピラフを食べるのは初めてだったが結構躊躇無く食べれていたニルムであった。
「ねぇ君、君さ熾獅族の人じゃないでしょ?何族の人?」
話しかけてきたのはウェイトレスの少女だった。
繁盛しているとおぼしき店だったが周りの目を気にすることなくニルムは躊躇無く、というか普通に素で問いかけてきたウェイトレス言った。
「パク、モグモグ...ボク?一応豪豹族だけど?」
瞬間、店内のざわつきが消えた。
そして皆ニルムを凝視する。
そしてその中で最初に口を開いたのはウェイトレスの少女だった。
「.....え、き、君。豪豹族なの.....!?」
「え、あ、うん。旅をしてるんだ。」
ビミョーな空気が流れたのをニルムは敏感に感じ取った。