第2章 ボクはとりあえず熾獅族のところへ行ってみようと思い旅路につく
「....なん、じゃと?坊主はあの男の子供と申すのか?」
ニルムは縦に首を振る。
「うん、さ!これでしみったれた話は無しにしよ!さぁ行くよ。ガランディオおじさん!」
「え!?ちょ!?坊主っ待て!」
そんな言葉のあと、唯一この街で対等にニルムと戦えたガランディオはあっけなく札を取られた。
一方、ニルムの発言による衝撃は、こっちの方が被害があった。
「....いま、ニルムはなんて言ったの....?」
「自分の父はオウカクだとさ.....」
この瞬間、サエルの復讐の対象が明確に浮き彫りになった。