第2章 ボクはとりあえず熾獅族のところへ行ってみようと思い旅路につく
「うおおおおおッ....!!!!」
「え!?サエルお兄さん!?」
いきなり上から迫り来るサエルにニルムはたじろぐ。
そして着地、インパクトの衝撃により敷石が吹っ飛びその一つがガランディオの頭部に綺麗に命中し昏倒したが気にしたのは上にいるユウハだけで他の二人は気にはしなかった。
「お前の父はオウカクなんだよなぁ」
「え?あ、うん。とゆうか聞いてたの?」
そんなニルムのツッコミを無視しサエルは言う。
「お前十数年前まで豪豹族との演習があったのは知ってるよなァ....?」
「え?...あのボクの父さんが人を殺したって...やつ?」
「そうだ!そして殺されたのは俺の親父でお前は俺の親父の仇だ、はっきり言う。死ね」
その瞬間サエルは地を蹴った、前の戦いとは比べ物にならないほどの加速、そしてインパクトが敷石をまた砕く。
「っ!」
その加速に乗じたストレートをニルムはギリギリのところで躱す。
しかしサエルはそのままラッシュへと繋げて攻勢に徹する。
「うっ!んもう!」
そのうちの一発が脇の部分にヒットするがニルムはその反動を利用し強烈な回し蹴りを叩き込む。
サエルは前とは比べ物にならない反射神経でそれをガード、しかし完全に威力を相殺することはかなわず8mほど吹っ飛ぶ。
その後退ど同時にニルムはダッシュし戦いを放棄した。
「あう..サエルお兄さんとは戦いたくないんに...しかも凄く強くなってる....なんで?」
それがもともとあった潜在能力で復讐のという鍵によって解放されたのをニルムはまだ気づかない。