第5章 テストと部活と6月の雨
俺はお茶をテーブル置き、に近づき、そして押し倒した
『いわ、いずみくん……?』
「………」
『怒ってる、の?ごめん。そういうつもりじゃ……』
俺はの言葉を遮ってキスをした
最初は触れるだけのキスで
唇を離せば、驚いたような顔でこちらをみる
「お前が悪い。俺を煽るんじゃねえ」
『あ、煽ってなんか……んっ!』
また塞いだ
今度は深くて熱いキス
何度も下を絡める
息が上がって苦しくなって、唇を離す
「我慢してたのに、あんなかわいいところ見せられたら我慢なんてできるわけねえ」
昨日、無理矢理なんて嫌だとか本能のままに抱きたくないとか言っていたのに、これだよ
やっぱり男は本能には勝てない生き物なんだな
好きな女を抱きたくて仕方ないんだからよ
「お前を抱きたい。いいか?嫌だったら、俺を殴れ」
そんなことこいつにはできないってわかってる
わかってるくせにこういうこと言うのは、抱きたいから
汚い奴だと思う
ほら、案の定は俺を殴らない
困ったように視線を泳がす
その瞳には涙がたまっていた
親指で涙をぬぐう
「抱いてもいいか……?」
自分でも思った以上にかすれた声
彼女は恥ずかしそうに、でも、頷いてくれた
そして俺達ははじめて体を重ねた