第5章 テストと部活と6月の雨
次の日
は俺の家に来た
何を思ったのか、俺の親は外出をした
別に家に居てもよかった
というか、いてほしかった
そっちの方が、暴走せずに済みそうだから
『私も理系科目教えてほしくて、持ってきちゃった』
カバンの中から、教材を取り出す
化学と数学の教科書が顔をのぞかせていて、俺はうなづいた
といっても俺もそんなに理数系は得意じゃない
勉強は全体的に苦手だ
俺達は、お互いに苦手科目を勉強をした
問題を解いて、わからないところに行きついたら質問をするという感じで取り組んだ
…
………
………………
………………………
しゅ、集中できねえ……!!
なんでだ?
隣にがいるってだけでこんなに集中が切れるものなのか?
というか、が俺の部屋にいるんだよな
俺の部屋で勉強して……
あ、の後ろ俺がいつも寝てるベッド……
俺、このベッドでのこと考えながら……
だ、だめだ!!
考えんじゃねえ!!
今日はそういうことをするためにこいつを家に呼んだんじゃねえんだよ
落ち着け、俺!!
ちらりと、をみる
真剣な顔で数学に向き合っている
俺も、真面目にやらねえと……
シャーペンを握り直す
余計なことは考えるな
今はこの問題に集中しろ