第5章 Indian's prince
私達が階段を降りるのと同時にソーマ様も降りてきた
ソ「シエル!俺はっ…恥ずかしい。俺は17にもなるのにお前よりずっと馬鹿で世間知らずだ。親に与えられた温床で甘えてばかりで、他人のことなど知ろうともしなかった。アグニが悩んでいるのを気づいていたくせに話も聞いてやらなかった。だけど今は知りたい。二人に直接会って、俺の傍から離れた理由を確かめたい。だから頼む!俺も一緒に「断る」」
シ「お前のような世間知らずのお守りはごめんだ。…まぁ、談話室のドアには最初から鍵は付いてないがな」
その言葉を聞いてソーマ様は坊っちゃんに抱きついた
ソ「シエル!!」 シ「うわッ」
ソ「そうだ。ネイラ、さっきは八つ当たりしてカップを割ってすまなかった。許してくれ」
『いえ、大丈夫ですよ』
ソ「それから…」
ソーマ様は私の背に隠れるように…隠れてセバスチャンに謝った
ソ「お…お前も…すまなかった…」
セ「いえ…」
私達は談話室に戻り、紅茶を淹れなおし途中で中断していた話を再開させた