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Swear to you...

第5章 Indian's prince


ソ「───シ、シエル…?」

シ「…僕は家族を殺され、家を焼かれ、家畜にも劣る屈辱を味わわされた。僕は無力で子供だった。だから僕は僕をそんな目に遭わせた奴らに同じ屈辱を味わわされるためにファントムハイヴに戻って来た。3年前に先代達を殺した連中にとってファントムハイヴが邪魔なんだとしたら、僕が当主の椅子に座り続ければまた狙ってくるだろう。僕は待ってる。そいつらが僕を殺しに此処へやって来るのを」

ソ「なんで…そこまで…」

シ「悲観して嘆いて立ち止まって、それでなんになる?立ち止まることなら死人でもできる。だけど、僕は生きていて、僕の力で立ってる。いつか死ぬのなら思い残すことがない方がいいだろう。先代達の仇討ちなんて偉そうなことは言わない。全ては僕の気晴らしだ。そいつらとファントムハイヴ伯爵、どっちが勝つかのゲームなんだよ。たとえ、地獄のような場所で絶望の淵に立たされたとしても、そこから這い上がれる蜘蛛の糸があるのなら、諦めずにそれを掴む。人間はその強さを持ってる。掴む掴まないかは、本人次第だがな」

坊っちゃんの決意を聞けて良かった…やはり坊っちゃん以外私の主にはありえない
私は坊っちゃんの願いの為に全てを捧げましょう…

シ「下らん話は終わりだ。セバスチャン、ネイラ、ウエストの件で話がある」

「『は』」

私達はソーマ様を置いて客室を後にした。今後どうするかはソーマ様次第…
後であの荒らされた部屋を直さなければ…
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