第5章 Indian's prince
アグニさんの後を追っているとアグニさんはとある屋敷に入った
劉「この建物に入ったね」
シ「!ここは確か…そういうことか。裏が見えてきたぞ」
ソ「どういうことだ?誰の家なんだここは」
劉「まあまあ、王子様。慌てない慌てない。行けば解るさ。そして嫌でも真実を知ることになる君も、我も…ね」
シ「“我も”ってことはお前も何も知らないんだな?」
劉「うん☆」
『…ここは輸入品を手広く扱っているハロルド・ウエスト=ジェブ様のお屋敷です』
シ「表の仕事で一度会ったことがあるが、肩書き主義でいけ好かない男だ」
劉「輸入品かぁ我とは同業者だね」
ソ「何故アグニがそんな奴の家に?」
シ「主にインドからスパイスや紅茶葉を輸入していて、【ハロルド・トレーディング】という雑貨店と、【ハロルド・ウエスト】というヒンドスターニー・コーヒーハウスを経営している」
セ「ウエスト様はミーナ様の件で調べていた資料にお名前がありました。資料によるとたしか輸入はベンガル地方からがメインで、例の逆さ吊り事件の被害にもあっています…が」
私とセバスチャンは目を合わせ私が言葉を紡いだ
『代表者のウエスト様は“たまたま”不在だった為、被害を免がれていたそうです』