第5章 Indian's prince
最初はヴァイオリンの時間
セ「――さて、ロンドン滞在中はガヴァネスのマダム達に代わり、私がチェーターを務めさせて頂きます。まずは[無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番]を練習致しましょう」
シ「バッハのシャコンヌ…こんな難易度の高い曲なんか弾けるわけ…」
セ「難しいものからこなしていけば自信も付くというものです。ここでは私がルールですよ。私の教育方針に何か問題でも?^^」
坊っちゃんはしぶしぶといった様子でヴァイオリンを構えた
セ「よろしい。さあ弓を構えて。ニ短調に大切なのは厳粛さや敬虔さを音色で表現する事です」
『お上手ですよ。坊っちゃん』
私は坊っちゃんが弾いてるのに合わせて譜面を捲っていく
が、途中から明らかにヴァイオリンの音色より低い音が聞こえだしさらには太鼓の音までしだした
セ「って何をしてるんです?」
ソ「ん?今日一日くらいシエルに付き合うのもいいかと思ってな。俺も弦楽器は得意だし」
シ「出てけっ」
ソーマ様とアグニさんを部屋から追い出した