第5章 Indian's prince
後ろに振り返ればそこに立っていたのはイーストエンドで会った身なりのいいインド人達だった
シ「なっなっなんでお前がココに!?」
ソ「何故ってさっき知り合っただろう」
シ「知り合ったって…」
ソ「それに助けてもやった。インドでは恩人は家に招いてもてなすのが常識だ。“家宝を売ってでも客人をもてなせ”という言葉もある。おいベッドはどこだ?」
劉「なんでベッドなんだい?」
ソ「我が国では客人はベッドに通して団欒するものだぞ」
ア「王ー子ー!ソーマ様ー!!こちらにありましたよー!!」
ソ「うむ「おいッ!!」まぁいい、多少手狭ではあるがしばらく世話になるとするか」
シ「ちょっと待て!!何故僕がお前らの面倒を見なきゃならないんだ!?」
私達は後を追って客室へ急げば、ソーマという青年はベッドに寝転んだ
ソ「他に泊まる宿も考えていないし、英国人は寒空の下恩人を放り出すのが一般的なのか?」
シ「~っ大体っお前は何者なんだ!」
ソ「俺か?俺は王子だ」
『王子…ですか?』
ア「このお方はベンガル藩王国国王は第26子、ソーマ・アスマン・カダール王子にあらせられます」
ソ「しばらく世話になるぞ。チビ」
ア「では王子!お近づきの印にアグニめがチャイを淹れて参ります!寒い日にはしょうがタップリのチャイが一番です」
そう言ってアグニさんは走り出したため私とセバスチャンが後を追いかけた
『あっ…』 セ「お待ち下さい。お茶なら私達が…」
私とセバスチャンが駆け出したあと、屋敷には坊っちゃんの声が響いた
シ「出てけーーー!!!」