第5章 Indian's prince
私達は目的地であるイーストエンドの劉様のもとへ足を運んだ
セ「坊っちゃん着きましたよ」
シ「――ここで間違いないな?」
セ「ええ」
地下へ繋がる階段は薄暗かった
『足元にお気をつけて』
ガチャ… 扉を開けると甘ったるいような咽返るような匂いがした
シ「酷い匂いだ…」
劉「…とうとうここが見つかってしまったようだね。伯爵…こんな形で君と対峙しているなんて不思議だよ。だけど我はいつかこんな日が来るんじゃないかと思っていたんだ」
シ「どんな日だ(怒」
劉様は足を大幅に出した綺麗な女性達に囲まれていた…
劉「いらっしゃい伯爵久しぶり!元気だったかい?こないだ誕生日だったんだって?おめでと!」
シ「そんなことはどうでもいい!///お前に一つ聞きたいことがある」
劉「ああ、伯爵がアナグラくんだりまでおでましになるってことは“アレ”だろ?」
シ「もう話が回ってきてるのか耳が早いな。例の事件について調べてる。東洋人ならこの辺りに縄張りを敷いてるお前に聞くのが一番早い。中国貿易会社[崑崙]英国支店長…いや、上海マフィア[青幇]幹部、劉」
劉「その呼び方はあまり好きじゃないんだけどなあ堅苦しくてさ。ねぇ藍猫」
シ「東洋人街の管理はお前に任せてある。この街の出入りの人数は把握しているだろうな?」
劉「もちろん伯爵のご命令通りにやってるよ。この国の裏社会で“商売”させてもらうためのショバ代だからね」
シ「じゃあ「それより先に我も伯爵に一つだけ聞きたいことがある」
『?…どうしました?』
劉「その事件って何?」
シ「お前…(怒」
セ「適当に相槌打ってましたね」
『また…』