第6章 Indian's prince ~after story~
皆様を席に案内したところで坊っちゃんが話始めた
シ「…さて、腰を落ち着けた処で本題に入ろうじゃないか」
ラ「そうだな。私もこんな不気味な犬小屋にいつまでもいたくない」
私はランドル様が懐から出したものを受け取り、坊っちゃんに渡した
シ「…ま、あの程度の事件だしこんなものか」
坊っちゃんに渡されたのは紙きれ1枚。その紙は小切手だった
アバー「それは!?」
嗚呼、アバーラインさんは知らないのか…
シ「後継者殿はまだご存知なかったか?警視総監殿は代々女王のお使い役でな。わざわざ犬小屋までエサを運んでくれる。ファントムハイヴは一般には秘密の特務執行機関。それゆえ活動資金や報酬は国家予算に組み込まれていない。法的根拠がない国民にも名言できない…そんな高額費用を我々に工面してくれるのは他でもない。君達ヤードだ。名目上は“ごほうび”かな。バナービイと同じだ」
アバ「そんな!!それじゃまるで裏金で「まるでじゃない」
シ「正真正銘裏金だ。代々の風習だ…さあ今日は事件の解決を記念してとびきりのシャンパンを用意した。一緒に祝おうじゃないか」
その言葉にセバスチャンはシャンパンを手にした
アバ「しかし犯人はまだ逮捕されて…!」
ラ「もういいアバーライン。陛下とファントムハイヴが“終わった”と言うのだから、犯人はもう存在しないのだ」
ランドル様がそう言うのと同時に扉が勢いよく開け放たれた