第6章 Indian's prince ~after story~
厨房から出て坊っちゃんがいる書斎に向かった
コンコンとドアをノックし書斎に足を踏み入れた
『失礼します』
シ「ああ、ネイラか。早速だがこの資料をまとめてくれ」
『かしこまりました』
それから坊っちゃんの仕事を手伝い、家庭教師の夫人がいらっしゃるのを確認し私は鍛練のためその場を離れた
空き部屋に入ると私はジャケット脱ぎ警棒を取り出した
素振りに、実戦を想像しながらの動きを何セットか繰り返した
〈姫サマ。そろそろシャワーでも浴びてきた方がいいんじゃねーか?〉
『リオン…ありがとう』
私の頭の中にリオンの声が響いた
たまに姿を表すのが面倒なときや回りに人がいると、姿を表さずに私だけが聞こえる声で話しかけてくる
まあ、それはそれとして私はリオンの言葉に従いシャワーを浴びることにした
これからお客様が来るのに汗臭かったらそれこそファントムハイヴ家の恥になる
ジャケットを拾い上げ警棒をしまい、私はシャワー室へと向かった
手早くシャワーを済ませて着替えてシャワー室を出るとアグニさんがこちらに歩いて来た
ア「ネイラ殿!こちらでしたか!セバスチャン殿が呼んでおられました」
『ありがとうございます。わざわざすみません』
ア「いえ!これぐらいなんともありません」
私たちはセバスチャンのもとへと歩き出した