第6章 Indian's prince ~after story~
坊っちゃんの部屋を後にした私たちは厨房に向かった
フィ「あ、おはよーございます!」
『おはようございます。皆さん』
簡単な挨拶を済ませセバスチャンは今日の予定を話始めた
セ「…というわけで、夕方6時過ぎにランドル様がお見えになります。名門ファントムハイヴ家として坊っちゃんに恥をかかせるわけにはいきませんよ。メイリンは表階段の手摺を磨いて下さい。フィニは中庭の木の雪落としを。バルドは晩餐のスープ用の鶏を捌いて下さい。タナカさんは…ごゆっくりなさって下さい。いいですか。決して無駄に張り切って余計な事はしない様に、指示された事だけ…」
セバスチャンが話している途中、厨房の扉が開いた
入ってきたのはアグニさんだった
ア「私もこのお屋敷にご厄介になっている身、どうぞなんなりとお申し付けください」
『ソーマ様は?』
ア「シエル様にお借りした“てれび”という箱に夢中になっておられます」
ソーマ様がテレビに夢中なうちに本日のスケジュールをこなすつもりですか…
セ「では窓の拭き掃除をお願いできますか?私より背もお高いですし」
ア「はいっ!!お任せください!」
『では皆さん持ち場について下さい』
フィ「はーい」
『ではセバスチャン。私は坊っちゃんのところに』
セ「はい。わかりました」