第6章 Indian's prince ~after story~
ソ「シエル!!シエル!!あの四角い箱はなんだ?!中に人がいるぞ?!さっきはステッキで悪者をバッタバッタと倒す男がいてな!!」
いきなり部屋に入ってきて初めてのテレビについて目をキラキラさせて話すソーマ様は本当に無邪気な子どものようだった
本当に私より年上なのかと疑いたくなるほどに…
シ「あー五月蝿い。朝から大声で騒ぐな!大体!お前らはいつになったらインドに帰るんだ?!!」
ソ「帰る?何言ってるんだ。俺はお前のために英国に残ってるんじゃないか!」
ソーマ様のその言葉に私たちは心底驚いた
だってそんな重要なこと一言も聞いていなかったからだ
ソ「俺がいい男になるって言ったとき、口だけならなんとでも言えると言っただろ?だから本当にいい男になったところをお前に見せてやろうと思ってな」
確かに言っていた。でもまさかそれを真に受けるとは…
ア「王子~王~子~~やはりシエル様の所でしたか。お部屋にいらっしゃらなかったのでどちらへ行かれたのかと」
シ「部屋ってなんだ。僕はお前らが住みつくのを許した覚えは…」
ソ「そんなことよりあの四角い箱の仕組みはどうなってるんだ?」
セ「ネイラ」
『はい?』
セ「行きましょうか」
『そうですね…』
シ「人の話を聞けーっ!!」
背中に坊っちゃんの怒号を聞いて私たちは部屋を後にした