第6章 Indian's prince ~after story~
カリー品評会での騒動も過ぎ去り、マナーハウスで無事に朝を迎えることができた
セバスチャンと共に坊っちゃんの朝の仕度をするために坊っちゃんの部屋に向かった
部屋に入ると坊っちゃんはまだお目覚めにはなっていなかった
カーテンを開ければ暖かな日差しが部屋を満たした
セ「坊っちゃん。お目覚めの時間ですよ」
『本日はハロッズのホワイト・ダージリンを』
ティーカップと共に新聞を私は坊っちゃんの着替えのため背を向けた
シ「やはり本邸は落ち着くな」
セ「それはようございました」
坊っちゃんが着替えている間私は今日の予定を話した
『本日のご予定ですが、午前中はまず新商品の企画書のご確認を。新しく立ち上げた食品部門からヒンドスターニー・レストランの建設費用の見積りも届いております。午後はピアノレッスンにブライト夫人が、フランス語のレッスンにロドキン夫人がお見えになります。夕方6時過ぎにはヤードよりランドル様がお見えになる予定です』
シ「ああ、この間のアングロ・インディアン事件の報酬の件か」
『はい』
セ「本日のおやつは何に…」
坊っちゃんの着替えが終わる頃にこの部屋に向かって走ってくる足音が聞こえた
ドアを思いっきり開けたのはソーマ様だった