第5章 Indian's prince
ア「私が…負け…た…」
ヴィ「アグニさん…だったかしら?貴方のカリーも決して味では負けていませんでした。ワイト島の宮殿でゆっくりと頂きたいカリーでした」
ア「勿体ない…お言葉です」
その言葉を聞いたウエスト様が今にも倒れそうな足取りでステージから降りてきた
ウ「俺の計画が…ロイヤルワラントが…」
?「だんな様!」
そんなウエスト様のもとに観客の中から一人の女性が足早に寄ってきた
その女性を見たソーマ様がその方の名前を呼んだ
ソ「ミーナ?!!」
ミ「え…?」
あの方がソーマ様が探していたミーナさん…
ミ「ソーマ…様…?」
ソ「やっと…見つけた…!!ミーナ…!!」
そうソーマ様は汚れのない瞳に薄い水の膜を張りながらミーナさんを抱き締めた
ソ「探したんだぞ!ずっとずっと、お前が英国に連れ去られてどれだけ心配したか…!やっと…やっと会えた!もう心配いらない。一緒に帰ろう!」
ミ「王子…っ」
でも、彼女は…ミーナさんはソーマ様が…いや、私たちも思い描いていた人物とは随分違っていた