第5章 Indian's prince
ヴィ「ファントム社の執事セバスチャン。貴方よ」
そう女王がトロフィーを渡したのはセバスチャンの方だった
ウ「な!!!?」
ア「!!!」
結果が納得いかなかったのだろう。ウエスト様がステージに上がってきた
ウ「な、何故です!?あんなカリーを詰めたドーナツより我が社のカリーが劣っていると?!」
ヴィ「あれをご覧なさい」
女王が指差した先に目を向ければそこには、セバスチャンの作ったカリーパンを頬張る子ども達と、アグニさんの作ったカリーを口回りを汚して今にも溢しそうに食べている子ども達がいた
ヴィ「わかりますか?ナイフとフォークを使わないファントム社のカリーは誰にでも食べやすく…そう、子どもでも食べ易いように配慮されているのです。誰にでも気軽に…富める者も貧しい者も大人も子どもも平等に、しの優しさこそが新世紀を目前に控えた英国には必要なのです。未来を大切にするファントム社の精神を私は評価したい。よって、この品評会の優勝者をファントム社といたします!」
ウ「そ…そんな…」
ア「…」
バ「でかしたぜセバスチャン!」
メ「さすがですだ~!」
『良かったですね坊っちゃん?』
シ「…ふんっ…」
たぶんセバスチャンは試作品を食べていたフィニを見て思い付いたんだ…
司「おめでとうございますセバスチャンシェフ!何かお言葉を!!」
セ「私はシェフではありません。
あくまで、執事ですから」