第5章 Indian's prince
調理時間が修了し、審査に入った
でもここまではわかっていたこと…セバスチャンとアグニさん以外なんてもとから眼中になど入っていない
司「次はハロルド・ウエスト社アグニシェフ!」
来た…
ソ「アグニ!」
ア「私のカリーはこちらになります。オマール海老と七種類のカリーのターリです」
審査員の前に出されたそのカリーは大皿の上に青い海老、その周りに色とりどりのカリーが並べられていた
さすが…神の手と言うべきか…
ハ「オマール・ブルー丸々一匹に、赤・黄・緑…色とりどりのカリーが…なんという鮮やかさ!」
ア「お好みに会わせて頂ける様辛さと風味が違うものをご用意しました。全てオマール・ブルーに会わせて味付けしております」
ハ「インド人の作る本格カリー七種、そしてメインの海老はあのオマール・ブルーか…では早速…」
審査員3人は一斉にカリーを口にした
ハ「う…美味い!!プリプリした身、そして噛みしめた後に口に広がる繊細な甘み」
カ「しかも、甘いスープ・辛いスープ・さらっとしたスープ・とろっとしたスープ…その全てが海老の旨みを殺さず調和している」
ド「おお…おお…舞踏会で出会った麗しの美女。気高く美し過ぎる貴女を包む七種の宝石、鳩の形の金のブローチ、サファイアとパールのブレス、ガーネットのチョーカー、カメオの勲章、そして指先にはダイヤとエメラルドのリング…その全てが貴女の美しさを引き立てる。私は貴女に…心を奪われた!!素晴らしい!最高のカリーだよ!」
ア「ありがとうございます」
アグニさんの審査が終わった…最後は…セバスチャン…