第5章 Indian's prince
大会当日…
かなり大きいイベントの為私はフード付きのコートを着て顔を隠した
私が目立って、目立つのが苦手な坊っちゃんに迷惑なんてかけられませんからね…
フィ「うわーっあの大きな生き物はなんですか!?」
ソ「あれはゾウといってな、神聖な生き物だ。オレの城でも飼ってるぞ」
バ「スゲーな!!」
メ「あんな大きいの家で飼ってるですだが?!」
セ「貴方がた、あまり遠くに行かない様にして下さいよ」
ソーマ様と使用人達を見守っていると、後ろから声をかけられた。そこにいたのは…
劉「やぁ伯爵。とうとう本番だね」
シ「“得意先”の前で女連れかお前は」
劉「やだなー藍猫は我の小妹だよ小妹。血は繋がってないけどね。今回の品評会は観客にもカリーがふるまわれるらしいから、この娘にも食べさせてあげられるかなと思って。それにしても王子様の執事君は本気かね?」
シ「神とまで思っている主人を裏切ったんだ。本気なんだろう」
劉「しかし王子様のためとはいえ計画遂行後に女の子を返してもらえるなんて、我は絶対ウソだと思うけどなあ」
シ「まあな、計画遂行後にアグニを解放すればせっかくロイヤルワラントを得ても自分の悪行が外に漏れる可能性が高くなる。僕なら…」
劉「殺す?」
シ「“これくらい”のことでいちいち殺すわけがないだろう(呆れ」
劉「えー我ならヤッちゃうけどなあ…ま、そんなことより我が気になってるのは今日の執事君の作戦なんだけど」
それは私にも聞かされていないんですよね…一体どうするつもりなのか…