第5章 Indian's prince
坊っちゃんが出ていったあと、私がガトーショコラの準備、セバスチャンは引き続きカリーを作った
バ「食った食った。腹ごなしに運動でもしてくっか」
フィ「僕も庭に行こっと!王子様も行きましょうよ!」
ソ「うむ」
メ「ワタシは洗濯の続きですだ!」
『じゃあ私は坊っちゃんに届けて来ますね』
紅茶とガトーショコラをワゴンに乗せて厨房を出ると他の方達はセバスチャンに呼び止められた
セ「皆さん、そろそろ次のカリーが仕上がりますよ(^言^)」
メ「もう入らないですだ~~ッ!」
セ「それくらい十分で消化なさい」
ご愁傷さまです。心からそう思います
コンコン 『失礼します』
部屋に入れば坊っちゃんと劉様が談笑しているようだった
シ「あれからどうだ。できそうか?」
私がお二人の前にガトーショコラと紅茶を出してると坊っちゃんにそう聞かれた
『そうですね…今は何とも言えませんね…』
シ「そうか。下がっていいぞ」
『失礼します』
部屋を後にして厨房に戻ればソーマ様を始めとした使用人達は次々に出されるカリーを食べていた
これは…もはや地獄絵図…
夜も更け…
夕食が終わっても神のカリーはできなかった
『一体何が足りないんでしょうね…』
洗い物をしながらセバスチャンと話していた
セ「いけない。明日の準備どころか今日の洗い物さえまだこんなに」
私が洗っていたとはいえまだ半分以上残っていた
私とセバスチャンが手分けして洗い物をしてると、セバスチャンの手が止まっていた
セバスチャンの視線の先にあったのは───