第5章 Indian's prince
セ「さあ、次のカリーが準備できましたよ^^カルダモンとにんにくをプラス致しました」
カリーを皿に盛り付けてソーマ様の前に出すと
ソ「こ、このカリーは今までとは違う…!」
今まで倒してた体をお越しカリーを口に運んだ
そしてコップに水を入れようとした私の方へと勢いよく振り返った
ソ「アグ…」
『ソーマ様…?』
ソ「これは、このカリーは…俺が食べていたアグニのカリーにすごく近い味がする!!」
フィ「やったあセバスチャンさん!ネイラさん!」
バ「流石ウチの執事達だぜ」
セ「それにしてもここまで複雑な配合をするとは…」
ソ「だが違うんだ」
ソーマ様の発したこの言葉で祝福ムードだった私達は現実に引き戻された
ソ「味・香り・辛さ…確かにアグニと同じだ。だけど、何かが…何かが足りない!」
セ「“何か”…とは?」
ソ「そう聞かれるとどう答えればいいのか…アグニのカリーはもっと旨みと味わいが深いというか…そうだ、コクだ!コクが足りないんだ」
セ「コク?」
ソ「あ…ああ」
考えこんだセバスチャンを見て、たぶんこれだから人間は、とか思ってるんだろうな…と思っていると入り口の方から声がした
シ「苦戦している様だな。どうだ調子は?」
『坊っちゃん…』
セ「いけません。このような所にいらしては…」
シ「大会まであと3日か。せいぜい頑張って研究するんだな。あぁそうだ。今日のおやつはガトーショコラがいい」
「『…かしこまりました』」
私とセバスチャンが頭を下げると坊っちゃんは厨房を出ていった