第4章 鍛練の日々、かな?
~~皮むきタイム~~
「ーーーーそれでな、マルコのやつキレちゃってさ、吊るされたんだぜ俺ら。」
「まあ、マルコなら殺りそうだよね♪」
「悠菜…。字がチガウ…。」
とまあ、こんな具合に昔話を聞いてるんだけど、なかなか終わんないなあ。
「…つか、悠菜むくの早くないか?
俺と同じくらいって、この船のコックになれるぞ?」
?…ああ、そっか。まだ言ってないことがあったんだ。
「…何て言うか、ある種の才能?みたいのがあってね、私。
なんでも、直ぐに出来るようになっちゃうんだ。
…人に疎まれる程度には…」
思わずもれてしまった言葉が聞かれてないか、サッチの顔をうかがう。
…良かったたぶん聞かれてない、と思う。
「…へぇ…。じゃあ、悠菜スゲェんだな?」
…
「…何でそう思ったの?」
「普通に思うだろ。要するに、上達が早いって事だろ?
出来の良い妹が居て幸せだよ。」
…そんなに笑顔で言ってくれるんだ。私は良いって。
涙目になってるといけないから、下を向いたまま言う。
「ありがとう。私もサッチがお兄ちゃんで良かった。
サッチ、私の兄ちゃんにソックリなんだよね。」
…優しいとことか、言ってくれたこと、とかがね。
…、絶対守る。いつか、来る日を無かったことにしてみせる。
こんな、優しい人が死んで良い筈ない。
*決意の時*
(…取り敢えず、これからは、体力アップ頑張ろうかな?)
(…悠菜。俺たちに言えてねぇことがまだあんじゃねぇかな?)
遠イ日ノ想イ出
「…今日から、宜しくお願いします。お兄さん。」
そう、最初はどう接して良いかも分かんなかった。
他人なのにもう頼れる人がこの人しか居なかった。
「悠菜。今日から俺らは、家族なんだからよ。
もっとフレンドリーにしてくれよ?
…俺はお前を幸せにしてやっからな。」
何でこんなに親切にしてくれるんだろう?
分からない、でも、嫌われるより良いと思えた。
この人にどんな考えがあるかわかんないけど、
"幸せ"になれるんなら。してくれるなら。
…どんなに良いか。