• テキストサイズ

オンナナレさせてみせますから

第5章 ごたいめーん…


椿、小山田、佐助以外の人と会うことなくその日は終えた。
寝る前に小山田からここがどこなのか、どうしてここにいるのか、そしてこれからどうするかなどを聞かせてもらった。

どうやらここは武田信玄が治める領地の端にある建物で、武田につかえている兵士が戦の際寝泊りをするために作られた宿舎のようなものだという。ある程度の兵糧や武器は備わっており、小さな戦なら今すぐにでも出られる準備は整っているとか。
今回総大将武田信玄はさっと館のほうへ身を引き、今ここには戦で疲れた身を休めるためにざっと50人ほどの兵がいる。
このまわりには畑や民家が広がっており、にぎやかとまではいかないが豊かな土地だ。川もあり、人もいて生活に困らない程度の暮らしを送れる。
これから準備をし、だいたい半日程をかけてこの宿舎から武田信玄の待つ館へ行くのだという。それほど距離が離れているというわけでもないが、疲れを倍増させぬよう散歩のような気持ちで歩いていくのだ。
因みに、幸村は信玄と共に館へ戻り、佐助はこちらに留まっている兵たちの様子を伺いに来たところだったらしい。
小山田の立場はここを取り締まる人。先にを連れて帰ろうかと思ったのだが流石に仕切るものがいなくなっては困ってしまうことも多少はあるので一旦こちらに身を置いたのだという。
/ 185ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp