第2章 こんにちは非日常。さよならしたいです
「今私たちがいるのはこの辺りよ。」
そういって丸く印をかいたのはだいたい日本地図の中心部だった。このあたりはのいた時代では長野県や山梨県にあたる地域だ。確かこの辺りは
「甲斐、甲斐の虎と呼ばれる武田信玄さまがお治めになっているの」
武田信玄といえば最後は病死をして天下統一という一つの目標に群がっていた武将たちから名前を引いてしまったという経緯があった気がする。
武田信玄が治めているという話からまだ武田信玄は元気な様子でバサラ上の話ならまだ明智光秀に攻撃されていない状態かもしれない。それかそれらの戦がすべて終わった後。
「今回の戦はその武田信玄と北条氏政の戦いだと見張りから聞いたの。正しい情報かはわからないけど危険だということに変わりないわ。」
そう言って立ち上がった由良はいつの間にやら抱えていた風呂敷の中から着物を引っ張り出した。
「、その服装はあまりにも珍しくて不審に思われるからこれに着替えなさい」
「え、いや、でも」
「着方がわからないの?ほら、じゃあ着せてあげるから。」
有無を言わさず由良はが来ていた服を乱暴に脱がせてさっさと着物を着つけてくれた。