第1章 ほんの少し、歯車があうと。
『痛っ・・・』
裸足で走る足にとんがった石が刺さった
とても痛いはずなのに、涙は出てるのに、
私が痛いのは心だった。
* その日の夜
『寒っ・・・』
???「・・・ん。」
『え?』
???「女は、体を冷やすな。」
『・・・ありがとう』
私が10歳のころ、この奴隷場に入り、何もかもが怖くて泣きじゃくっていたころ、ぶっきらぼうながら励ましてくれた。
私の大切な恩人、レミウス
レミウスの親切な振る舞いに感謝しながら薄い毛布に身を包んだ。
『ねぇ、レミウス?』
レミウス「・・・なんだ。」
『私、あなたが大切なの。・・・だから、』
その時、
シン「・・・あっ!!みつけた!
マスルール、あの子を・・・」
『っ!!!なんでお前が!!?』
突然、私たちの前に現れたのは、
昼間の男だった。
シン「俺は、君を買った。
だから行こう・・・?俺の国、シンドリアに」
『か、買った?・・・どうして・・・?』
シン「説明は後だ。マスルール。」
マスルール「うす。」
いとも簡単に私の体は持ち上がり、そのまま、出口に進んでく。
『まっ、まって!
・・・レミウスっ!!私っ!
あなたに幸せになってほしいっ!!
だから!っ・・・お互いが幸せな時、また、会おうねっ・・・!!!!』
レミウス「・・・。」
扉が閉まる直前、私は、
レミウスの微笑んだ顔と、涙が伝う頬を見た。