第1章 ほんの少し、歯車があうと。
小さな出来事だった
いつもどうり私は薄汚れたほんのり桜色の髪をばさばさなびかせて荷物を運ぶ。
周りからの眼もいつもどうり
汚いゴミを見るような眼。
なるべく意識しないように俯きながら人の間をすり抜ける。
すると、
『きゃっ・・・!』
???「おぉ!?すっ、すまない!怪我はないか!??」
『大丈夫ですっ・・・大丈夫ですから!
この手を放して!』
???「あ・・・、すまない、
君は、・・・奴隷、なのか?」
相変わらず手を離さないこの男は、私の足元を見ながら、
遠慮がちにそういった。
『!!!?やっ・・・!やめて!』
涙が出てきそうなのを我慢しながら、男の手を必死に振り払い、その場から、死にもの狂いで走った。
???「シン・・・?行きますよ?」
『シン』という男「・・・いや、まだ、だ。」
???「・・・?」